神奈川県 三浦市 三崎町 – 「山崎屋食堂」 昭和レトロな空間で絶品まぐろを堪能

日本各地には、街中でひっそりと営業している個人店があります。昭和を感じる佇まい、メニューの価格帯は不明で店内の様子も伺い知れず。しかし、そこには素敵な店主、個性豊かな絶品料理が待っているかもしれません。三浦市にある「山崎屋食堂」はそんな魅力が詰まった隠れ家のようなお店です。
横浜横須賀道路の衣笠ICから三浦縦貫道に入り、三崎街道を南下。油壺入口交差点を右折するとすぐ、「山崎屋食堂」の文字が眼に飛び込んできます。
店舗前に専用駐車場が3台。
営業時間は11時~14時、月曜定休。
ラストオーダーを店主に尋ねると「14時までの入店で大丈夫」とのことです。
地図は一番下の基本情報をご覧ください。

暖簾をくぐると、木の温もりを感じる素朴なカウンターが目に入ります。壁には手書きのメニューに写真や絵画など、どこか懐かしい雰囲気のする空間です。コックコートをキッチリ着込んだ、上品な佇まいの店主と女将が笑顔で迎えてくれます。この日は、13時30分ごろの入店で、カウンター席に一人のお客さんが食事を楽しんでいました。常連客と店主の何気ない会話が心地よく、まるで自分の家にいるような安堵感に包まれます。

小上がり席を横目に店内唯一のテーブル席に腰を下ろしました。ゆったりした広いテーブルで、正面に厨房の絶景を望み待ち時間は退屈しません。毎回、店主と女将の阿吽の呼吸で次々に料理が仕上がっていく様子を見るのが楽しみです。

メニュー

さて、今回店内に掲げられたメニューは、

【ホワイトボード】
焼魚定食    950円(さけ・干あじ・干さば)
とり唐揚げ定食 900円
あじ塩焼き定食 1000円
さば文化干定食 1000円
さばみそ煮定食 1000円
銀だら煮付定食 1200円
カキフライ定食 1400円
ぶり照焼き定食 1400円
かつカレー   1400円
えびフライ定食 1400円
ぶりカマ定食  1500円
まぐろ刺身定食 1600円
さけカマ定食  1400円
金目煮付定食  1800円
ラーメンセット 1000円
三浦きゃべつぎょうざ 450円(6コ)
とろまぐろづけ丼 1300円(お店のおすすめ)

【壁の札】
チャーハン  850円
かつ丼    1100円
カレーライス 850円
親子丼    900円
ラーメン   700円
ソース焼そば 700円
チャーシューメン 1000円

【壁のポップ】
油つぼラーメン 950円
やき肉定食  1150円
やきうどん  950円
やさいそば  950円
まぐろ重   1600円
かつ重    1300円

とろまぐろづけ丼

僕が注文したのは、お店一押しの「とろまぐろづけ丼」。白飯が見えないほどにびっしりと敷き詰められたまぐろの切り身。うっすらと黒く染まった紅色が美しく、口に運ぶととろけるようで、まぐろ本来の味わいと脂の甘味が口中に広がります。醤油の風味はそれほど強くなく、みりんと酒で絶妙にバランスされ、素材の味を引き立てています。小鉢のクオリティもすばらしく、季節に合わせた逸品が並びます。そして、ぬかの香りが食欲をそそる香の物。ほのかにフルーツの味わいを感じ上品に甘い。

まぐろ刺身定食

続いて、妻が注文した「まぐろ刺身定食」。たっぷりのまぐろの刺身は、鮮やかなミオグロビンの紅色で酸化がすすんでいない事が一目でわかります。一口頬張れば、濃厚なうま味ととろける様な舌触り。大海を自由に泳ぎ回る魚体に思いをはせ、赤い宝石がうまい。
今回のマグロはメバチマグロのトロのみを使用したものです。本マグロが美味しい季節には本マグロが提供されます。

幸福感に浸っていると、店主の心遣いで嬉しいサプライズ、揚げたての天ぷらが運ばれてきました。香ばしい香りが広がり、ゴウヤは昔ながらのさわやかな苦みが心地よく、ハモの歯ごたえと淡白な味わいは、塩をつけることで絶品に。

以下の写真は別の日に訪れた時のものです。

ボリュームたっぷりのカマスのフライ。表面がカリッと揚ったソフトな衣、魚は肉厚でふっくら。ウスターソース、とんかつソースが提供されます。

タラの煮つけ。自家製ダレは甘辛で濃厚なうま味。

昭和レトロな雰囲気漂う「山崎屋食堂」は、ご夫婦の温かい人柄と絶品料理が魅力。特に、とろける様なまぐろ料理は最高。三浦の名産品、大根やキャベツなど、地元産の食材を駆使し、地産地消を見事に表現した料理の数々は、忘れられない思い出となること間違えありません。

基本情報

営業時間
  11:00 ~ 14:00

定休日
  月曜日

駐車場
  店舗前に3台

所在地
  神奈川県三浦市三崎町19

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