今回は、相模湾を一望できる小田原の絶景レストラン「れんが屋」を訪れました。真鶴港直送の新鮮な魚介類と上質な和牛を同時に味わえる、贅沢なレストランです。
車でのアクセスがおすすめで、小田原から熱海方面へ135号線を走り、根府川の信号を右折。県道740号線を8分ほど進むと、左手に見えてきます。地図は一番下の基本情報をご覧ください。
黒ベースにオレンジの文字が鮮やかな看板が目に留まります。
駐車場は店舗の向かい側に十分なスペースが用意されていて安心。
電車の場合は、JR根府川駅からバスに乗り、「小山王」で下車すると、目の前が店舗です。ただ、バスの本数は少なく、土曜、日曜・祝日は運休です。
営業時間は11時~19時30分、水曜定休。ラストオーダーは18時で、ラストオーダー時に予約が無い場合は18時閉店。店主によると、仕入れ状況なども含め、電話予約がおすすめとのことです。
広々とした店内は、テーブルや椅子がゆとりをもって配置されています。平日15時ごろの到着で先客は1組。窓からは、みかん畑とその向こうに続く相模湾の眺めが美しく、木々の間隙を飛来する小鳥の姿に癒されました。この日は霧がかかっていましたが、静かな雨と相まって時間の流れが穏やかです。
カウンター席もあり。
私はノンアルビール、連れ合いはビールで喉を潤し、メニューに目を落とす。今回は、お店自慢の『美味山海』という6,500円(税込)のコースをいただくことにしました。
しばらく待つと、お造りの登場です。アジ、ブリ、キハダマグロはどれも真鶴魚港の仕入れで鮮度抜群。丁寧な下処理が伺え、美しくカットされた刺身。アジは、上品な甘みと身の締まりで魚本来のうま味をダイレクトに感じる事ができます。真鶴半島から流れ出たミネラル豊富な水は、プランクトン豊かな海を作り、美味しい魚貝類を育みます。エサを求めて集まってくるブリやキハダマグロも非常に濃い味わいでねっとりと美味しくなっていました。
続いて、サザエのつぼ焼きが運ばれてきます。磯の香りが立ちのぼり、コリコリした身は何とも美味。アジの骨せんべいは香ばしく、歯ごたえが堪らない。
そしていよいよ、北海道産和牛のヒレステーキが登場です。肉は食べやすいように予めカットされ、醤油と青ヶ島の「ひんぎゃの塩」が添えられています。
炭火セットも設置され、テーブルがにぎやかになりました。
炭は「オガ炭」が使用され、煙がほとんど出ません。炭火でじっくり焼き上げたステーキを醤油とわさびで頂くと、柔らでジューシーな個体が、口の中でとろけていきます。ひんぎゃの塩は肉のうま味をさらに引き立て、風味豊かな味わいを産み出します。
米の甘味と肉のうま味の相性は抜群!ご飯には味噌汁と香の物が付きます。
デザート。濃厚プリンにフレッシュスイカとメロンが盛られ、フルーツで口をリフレッシュ。プリンの上品な甘味は満足感を押し上げます。
最後はコーヒーの苦みで、味覚に落ち着きを取り戻しました。
会計のカウンター周りには、ひんぎゃの塩や自家製ハーブティーなど、お土産にもぴったりの品々が並びます。現金の他にカードも使用可能です。気さくな店主の話では、春には、入口にあるアーモンドの花が咲き、ゴールデンウェーク頃は、みかんの花が開花、あたりは天然ハーブの芳香に包まれるそうです。四季折々の美しい風景と、新鮮な海の幸、上質な肉料理を味わえる小田原「れんが屋」は、多くの人に愛される老舗レストラン。スタッフさんの心地よい接客、相模湾の絶景を眺めながらの小田原グルメ美食体験は、忘れられない思い出となりました。
食後の散歩に店舗横の小道を下ると、みかんの実りを間近に感じ、背景に広がる相模湾の絶景と緑豊かな山々を楽しむことができます。
基本情報
営業時間
11:00 ~ 17:30
LO:18:00(LO時に予約が無い場合は閉店)
定休日
水曜日
公式HP
江之浦 れんが屋
所在地
神奈川県小田原市江之浦400-4