数年前に訪れた湯河原の名店
「王（わん）ちゃん」さん。
車を店舗斜め前の専用駐車場に入れ、
暖簾を眺めながらしばし感慨にふける。
どれだけ多くの人々が
この暖簾をくぐってきたのだろう。
まるで店の勲章のような風貌に、
入店前から料理への期待が高まり
わくわく、ワクワク。
店内の写真は撮り忘れてありませんが
歴史を感じる昭和ワールドの広がりは
気兼ねなく寛げる空間で落ち着きます。
壁に貼られたメニューを見上げ
あれこれ悩んだ末、
「ラーメンと餃子」
そして、名物の「かつ丼」は
「上かつ丼」にアップグレードして注文することに。
店主は無言でうなずき、サッと調理に突入。
驚いたことに、
餃子の具材と皮を冷蔵庫から取り出し
丁寧に包むところからスタート。
カツもブロックの肉を一枚一枚カットし
衣をつけていく。
そして、切り分けた沢庵を小皿にセットし、
焼いて、茹でて、揚げて、
次々と手際よく料理を仕上げていく。
店主の流れる様な動きは
間違えなくスタンド使いだ….
ゴゴゴゴ…。
壁に掛けられた調理師免許証を見ると、
昭和37年の取得。
昭和97年現在から
60年というキャリアを考えると
店主にスタンドが発現するのも納得。
圧巻のパフォーマンスは見応えあり。
そして、いよいよ実食タイム。
餃子の表面はカリッと香ばしく
中はジューシー、
うま味がぎゅっと詰まった一品。
シンプルなラーメンは
飽きのこない優しい味付けでうまい。
特にチャーシューは格別で
肉のふちにカリカリの食感を残しながら
中は柔らかくジューシー。
しっかり味付けされた一枚が
堪らなく旨かった。
次回は是非是非
チャーシュー追加で！
そして「上かつ丼」は
ヒレカツを使った非常に柔らかな甘辛味。
噂にたがわぬ絶品の味わいで
あっという間に完食。
歴史を感じる「店構え」、
チャーミングな「店主」
そして、美味しい「料理」。
王ちゃんの世界は
素晴らしい時間だった！
モグビー再訪：★★★ また行きます！！！
