神奈川県 真鶴町 – 「うに清」 鮮度抜群!海の幸を心ゆくまで堪能

美味しい海の幸が食べたくなって

真鶴町の「うに清」さんを訪れた。

真鶴半島には

地元の人々に守られた

「魚つき保安林(御林)」と呼ばれる森がある。

雨水は森のフィルターでろ過され

たっぷりのミネラルを帯び

岩礁から湧き出て海へそそぐ。

栄養豊富な海は美味しい魚や貝を育む。

漁船は殺菌冷海水の生け簀を備え

捕れた魚を瞬時に締めることができる。

半島の周囲に設置された定置網も

魚を傷めない漁法だ。

まさに、魚好きにとって夢の半島!

窓際の席に案内され、メニューに目を落とす。

伊勢海老オニガラ焼きは外せないので

磯料理(鶴)をお願いした。

まずはサザエのつぼ焼きから。

磯の香りが鼻腔を通って脳を直撃、

海辺へやってきたことが実感できる。

サザエは、ワタが白いとオスで

緑はメスだ。

楊枝を差し込み、

殻を回して身を取り出す。

今回はメス。

メスの特徴はワタの苦味で、

酒との相性がいい。

やや辛口の燗酒が欲しい。

続いてエボダイの塩焼き。

身に入った切込みは

皮が縮むのを防ぎ、均一に火を通す。

そして、そこから

うま味エキスがジュージューあふれている。

尾っぽまでしっかり振られた塩は

魚のイノシン酸と合わさり

うま味を引き出す。

アツアツで箸が止まらない。

夢中で魚をつついていると

伊勢海老が現れる。

焼けた醤油の香りは香ばしい。

ゴージャスで濃厚な味わいは、

うまい!の一言。

写真を撮り忘れたが

シラスの小鉢を挟み、

いよいよ船盛の登場だ。

鯛の頭に触れないよう

何度も注意が促され

蓋のように被せてあった皮がとられた。

今にも泳ぎだしそうな

ピンクと銀色の魚体は

筋肉の標本のようで美しい。

ついさっきまで生簀で泳いでいたのだろう、

伊勢海老も体が動いている。

山盛りのウニは

臭みをまったく感じない。

殻の形や季節を考えると

ムラサキウニか?

アワビやサザエのコリコリとした食感

濃い味わいのアジの刺身…

どれも期待通りの鮮度でうまい。

ワサビは「練り」と「生」が添えてあり

「生」をすり下ろして使った。

〆の食事に

船盛のイセエビの頭を使った味噌汁が提供される。

エビミソが溶け込んだ出汁は

濃厚で深い味わいだった。

今日の食事を〆るのにふさわしい一杯。

ごちそうさまでした。

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